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『江〜姫たちの戦国〜』第14回、バカ殿を突き抜けた岸谷五朗の秀吉:林田力

  1. 2011/05/30(月) 22:03:19|
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 NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の第14回「離縁せよ」が、4月17日に放送された。今回は江(上野樹里)が最初の夫・佐治一成(平岳大)と祝言をあげ、離縁させられるまでである。最初の夫との短い結婚生活を一話で語らせるダイジェスト的な展開であるが、羽柴秀吉(岸谷五朗)の腹黒さが際立った。

 これまで『江』の秀吉はバカ殿のようであると酷評されていた。千利休(石坂浩二)からは下心を見透かされ、おね(大竹しのぶ)からは呆れられ、石田光成(萩原聖人)の前で醜態をさらす。百姓の身から織田信長に抜擢された才覚や「人たらし」としての魅力が根本的に欠けていた。朝鮮出兵などの負の側面がある豊臣秀吉は戦国三英傑の中で悪く描かれることが定番であるとしても、ここまで天下を掌握する前の秀吉を貶める作品も珍しい。
http://hiwihhi.com/hayachikara
 『江』の秀吉の問題は、傍からは秀吉が間抜けに見えることである。秀吉は市(鈴木保奈美)や茶々(宮沢りえ)を自分のものにしたいと邪心を抱いている。ドラマで描かれる秀吉は、そのことで頭がいっぱいである。表向きは否定し取り繕っているものの、秀吉の邪心は周囲の登場人物に丸分かりである。このような秀吉に光成のような切れ者が忠義を尽くすことは、ドラマの説得力を欠けたものにしてしまう。

 ところが、今回の秀吉は一皮むけた。秀吉は江を離縁させるが、卑劣な策略を用いた。そして江や茶々、初(水川あさみ)、おね、光成らの前で自分の策略であると悪びれずに白状する。江の怒りを自分に向けさせ、怒りを爆発させる江を見て歓喜する。この秀吉は擁護する余地がない悪役である。しかし、見え透いた嘘で取り繕うことをしない点では正直である。これは「織田信雄との戦を避けるため」という虚偽の名目で江を嫁がせた時とは対照的である。(林田力)
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http://npn.co.jp/article/detail/29074811/


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