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二子玉川ライズ住民訴訟控訴理由書3東急の世田谷区への公園用地

  1. 2011/09/29(木) 08:01:13|
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3 東急の世田谷区への公園用地の一部譲渡約束に公共性を認めることの誤り

(1) 原判決は「東急電鉄等は本件覚書等により、二子玉川公園となるべき土地の約半分を世田谷区に無償で譲渡することを約していることからすると世田谷区が、本件覚書等を取り交わすことは公共の利益に資する点もあると判断したとしても、合理性を欠くとまでは言えない」と判示している(29頁)

しかし、上記判決は明らかな誤りである。東急グループが、都市計画公園の移転及び、公園予定地(2街区、3街区)の再開発による容積緩和によって、得られた利益は、東急電鉄等が提供する公園用地の経済的価格を遙かに越える利益である。
http://www.hayariki.net/futako/


二子玉川ライズ住民訴訟控訴理由書(3)東京都都市計画地方審議会

  1. 2011/09/28(水) 23:41:05|
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(3)東京都都市計画地方審議会でも同趣旨の指摘がある。

しかも、この問題点については、当該都市計画審議会でも審議委員からその不当性が明確に指摘されていた。甲90号証の平成元年5月26日第92回東京都都市計画地方審議会議事録46頁では29番(渡辺委員 東京都議会議員)が以下の通り発言している。

「二子玉川東地区の再開発ということで、先ほど検討中だというお話がありましたけれども、私どもはここの準備組合に行きまして、いろいろお聞きしてきました。全体計画というものがございまして、かなりの高層ビル3棟からなる前提計画が、すでに発表されているわけです。しかも、これはいちおう世田谷区の計画だということですけれども、世田谷区が発表している二子玉川東地区再開発基本計画というものもありまして、そこにも同じような内容、全体図が明らかにされています。そしてこの内容で、具体的に準備組合がすすめているわけです。

そういうものを我々に全然明らかにしないで、それと全く切り離した形で公園だけをだすことについては、理解しがたいという問題があるんですね。したがって、今回のこの提案については、二子玉川東地区再開発を推進するため当地域内にある都市計画公園を区域外に変更するものである。変更される、新たな公園になる緑地は、今審議会において別件で廃止が提案されている。(注 3.5haが減少した)先ほどの通りですね。再開発と密接な関係があるにもかかわらず、緑地部分だけを切り離して提案してきたこと自体、私は審議に値しないと思うんです。」

まさにこの指摘の通りである。
http://www51.tok2.com/home/hayariki/futako/


二子玉川ライズ住民訴訟控訴理由書(2)理由

  1. 2011/09/28(水) 00:50:41|
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(2)理由

甲107号証の岩見意見書では43頁5行目以下で明確に指摘している。

「公園変更を先行したため、地域の優れた環境にマッチした広域性かつ拠点としての再開発(広義の意味でのそれ)の可能性を著しく制限することになった。

もし公園計画の変更と再開発計画は一体的であることを住民に明らかにし、その検討を住民に委ねていたならば、再開発の邪魔者として遠くに追いやられ、現計画のような、利用に不便な単調な公園にはならなかったであろう。例えば、再開発の規模を縮小し、住宅については低層高密住宅(二子玉川地区市街地再開発基本構想 概要番S58.3乙8号)を選択し、それにあわせて、公園の一部を調整池化をはかり、公園とあわせて、その柔軟な配置と形状・規模の設定、デザイン上の工夫をすれば、当地域の固有の自然や文化と調和した、他の地域では実現できない、個性的・魅力的な広域性かつ拠点を想像する再開発の実現も決して不可能ではなかったはずである。公園の都市計画変更を先行させることにより、こうしたチャンスを奪ってしまった世田谷区の責任は重い。」とある。
http://www.hayariki.net/futako/appeal101111.html


二子玉川ライズ住民訴訟控訴理由書:具体的計画開示が不可欠

  1. 2011/09/27(火) 08:56:22|
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2 公園移転の必要性判断にとって再開発事業の具体的計画開示が不可欠

(1)争点の趣旨

原判決は、再開発事業の内容は、既に乙11号証のS62年の再開発基本計画で「相応の具体性を有する施設建築計画が記載され、二子玉川公園の部分を含む全体の整備イメージが図面(別紙図面2参照)等によって、明らかにされていた」として再開発計画が抽象的なままで、公園移転の必要性がないという原告の主張を「当を得ないもの」と判断している。

しかしここで論ずべきは「再開発計画の内容が抽象的だったのか具体的だったのか」という趣旨ではない。

公園の位置変更の必要性を判断するには、具体的な施設建築計画との関係が不可欠であるのに、この時点の計画内容は、世田谷区の文書として作成されていたとはいえ、議会にも、都市計画審議会にも、住民への縦覧にも提出されていないことが問題なのである。更に、実際に現計画は当時の計画よりも更に容積率が増加しているのである。
http://hayariki.zero-yen.com/109rise.html


二子玉川ライズ住民訴訟控訴理由書:整備の方向性

  1. 2011/09/27(火) 07:57:44|
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(4) 本件削除部分の整備の方向性を並列的に論ずる誤り

原判決は、このような誤った判断を前提に本件削除部分の地域性を以下の通り判断している。(原判決28頁8行目以下)

「本件削除部分は、機能的な都市活動を確保するという観点からすると、商業・業務施設、中睫の住宅などを充実させることが適切な地域であると見ることもできるし、他方において、健康で文化的な都市生活を確保するという観点からすると、自然的環境を回復することが適切な地域であると見ることもでき、いずれか一方の地域として整備しなければその地域性に反するとまでは言いがたい場所にあるということができる。」と認定している。

しかし、このように当該地域の地域性について、相容れない対極にある地域性について、単純に並列して、「いずれか一方の地域として整備しなければその地域性に反するとまで言い難い」「すなわち、どっちでもいい。」という判断することは、原審が都市計画の本質を見誤るものである。その理由は以下の通りである。

ァ 国分寺崖線と、多摩川に囲まれた古い河岸段丘のこの地域は、その歴史的、文化的、自然的背景から、世田谷区内では一貫して最も自然や景観を重視すべき地域である。被控訴人提出の乙10号証「昭和62年3月 世田谷区都市整備部都市計画課 作成 多摩川沿い地域整備計画」でも6頁に以下の記載がある。

「多摩川沿い地域は区内でもすぐれた自然景観を誇っている。なかでも国分寺崖線の地形的変化、鬱蒼とした樹林地の存在はまさに地域の骨格的な景観要素となっている。また、多摩川の水面、野川、丸子川、谷川などの小河川がおりなす水辺景観も優れた景観要素である。さらに、崖線上には歴史の重みを感じさせる社寺や邸宅があり、ここからは遠く富士山や丹沢の山並みを望むことが可能である。」として、詳細にその地域性を強調している。また、同じ37頁には「崖線下の樹林地については、開発、建築行為はできるだけ、抑制するとともに、やむを得ない場合は、現状の変更を最小限に抑えるように努める。」と記載してある。

このような一貫して自然、景観を重視すべきとする多摩川沿い地域整備計画の中で、唯一突出して異彩を放っているのが、23頁地図上に示されたA−1で表示される「広域および地域商業中心」として表示されている二子玉川駅周辺である。ただしここでも、駅周辺の住宅地について「中層もしくは高層住宅を主体とする地区」を想定してはいるが、その範囲は現在の1街区周辺と西側高島屋周辺だけが、想定されているし、B−3で表示される住宅は「中層主体、中層住宅の建設にあたっては、周囲の景観を損ねないような建物形態を誘導する。」と記載されている。
http://www.hayariki.net/futako/appeal101111.html
イ 昭和62年3月は同時に乙11号証の世田谷区再開発基本計画が策定され、「広域生活拠点」としての位置づけがなされた時期である。この時点でさえ、基本的にはこの地域の都市計画の基本は、自然環境景観重視の住環境保全を優先させるべき地域であり、しかも、その特別扱いの地域は二子玉川駅周辺(現1街区)に限定されていたのである。

仮に駅周辺に、再開発地区計画による例外的に容積率増加する場合でも、都市計画公園を移動することなく、1街区部分だけの規模で、景観や自然に配慮して抑制的に行われるべきであった。

ウ 風致地区、都市計画公園決定等従来の都市計画によって、守られようとしていた自然環境保護の地域性に反して、昭和58年頃から、東急グループを中心に二子玉川商店街で画策された再開発要求は、自然環境保護の地域性を破壊しようとする企業の利潤追求行為に動機が存在するものであって、自然環境保護の地域性と同列の「地域性」として並列的に論ずべきではない。


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