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『平清盛』佐藤義清の出家で二極分化

  1. 2012/03/17(土) 22:03:03|
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大河ドラマ『平清盛』の人気が二極分化している。視聴率はふるわないものの、マニアックな人気が高い。知名度は低いが、悪左府・藤原頼長(山本耕史)や後の信西である高階通憲(阿部サダヲ)ら魅力的なキャラクターを魅力的に描いている。源義朝(玉木宏)の関東下向など本筋と直結しない話にも目を配り、後に源頼朝(岡田将生)が関東で大勢力を築くことができた背景が理解できるようになっている。

高階通憲の登場シーンは平清盛(松山ケンイチ)が掘った落とし穴に落ちたというものである。これは単なるドタバタギャグに見えるが、平治の乱で穴の中に隠れていたエピソードを知っている歴史ファンには面白さが倍増である。一方で、このような演出は一般の視聴者を置き忘れてしまう危険がある。

後の西行である佐藤義清(藤木直人)の出家シーンも同じである。出家する義清が娘を蹴っ飛ばすエピソードは有名である。普通は義清が出家を宣言し、それを思いとどませようとした娘を振り切るために蹴っ飛ばす。ところが、3月12日放送の第10回「義清散る」では脈略なく義清が娘を蹴っ飛ばした。蹴っ飛ばした理由は描写されない。これでは単なるドメスティック・バイオレンスである。この演出の評価も二極分化している。

もともと義清が娘を蹴っ飛ばすエピソードは俗世の縁を断ち切ろうとする強い意思の表れと解釈されている。歴史ファンからすれば最初から俗世を捨てるという出家者の価値観に立っており、蹴っ飛ばすことに問題は感じない。むしろ義清の娘が登場した時から「この娘を蹴っ飛ばすのか」と期待しながら観ている。

それ故に唐突に蹴っ飛ばしたとしても驚きは少ない。既に歴史エピソードとして理解しているためである。むしろ、鎌倉時代に熊谷直実が領地をめぐる訴訟が思うように進まずに激情して出家したことを踏まえれば、義清の突発的行動にもリアリティが出てくる。

しかし、歴史エピソードのコンテキスト抜きでドラマだけを見るならば説明不足である。児童虐待に育児放棄にしか見えない。子どもを亡くした親も多い東日本大震災から1年後の翌日に放送する内容としては大胆である。

過去のエピソードを現代的価値観で一刀両断することは野暮との考えも一理あるが、一方で『平清盛』は純粋に過去の話というだけでなく、現代の世相にマッチしている点も魅力である。朝廷政治の行き詰まりは現代の政治に重なる。

第5回「海賊討伐」では高階通憲が海賊の正体を「為政者に虐げられた、か弱き民」とし、「己のことしか考えぬ者達が政治をしていることが元凶」と批判する。海賊をテロリストと言い換えれば、対テロ戦争を進める側への批判そのものである。天皇家の性の乱れとドロドロした関係を描くことは菊タブーへの挑戦にもなっている。「過去の価値観は現代と違う」で逃げることなく、現代社会に問題提起するドラマを期待する。(林田力)
http://hayariki.net/tokyu/table2.html


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