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林田力review『美男ですね』第8話

  1. 2012/05/31(木) 20:51:13|
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TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第8話「チャングンソク遂に登場!!」が9月2日に放送された。今回は桜庭美男・美子(瀧本美織)の母親の謎や藤城柊(藤ヶ谷太輔)と桂木廉(玉森裕太)の告白という物語上の重要なイベントがあるが、それでもサブタイトルは「チャングンソク」である。韓流スターの存在感の大きさを示している。
本人役で出演したグンソクは、A.N.JELLと一緒に写真撮影に臨む。美男とベタベタするグンソクに対し、美男以外のA.N.JELLの面々は面白くない表情をする。
韓国オリジナル版で廉に相当するファン・テギョンを演じ、強烈な印象を残したグンソクをリメイク版に出演させることは大きな話題づくりになるが、作品そのものにとっては冒険である。グンソクによって廉のイケメンぶりが霞んでしまう危険があるためである。
実際、グンソクの登場シーンはグンソクに美男、その他大勢という構図になった。これはイケメン揃いのA.N.JELLの中でもひときわ輝く廉のキャラクター設定にはマイナスになる。
しかし、廉の反応を柊や本郷勇気(八乙女光)と同じにすることは廉の存在感を埋没させる一方で、A.N.JELLの一体感を描く効果がある。韓国版では美男に相当するコ・ミナム(パク・シネ)以外のA.N.JELLのメンバーは子どもの頃から一緒に活動しており、気心の知れた仲であった。韓国版ではエピソードの端々で活動歴が長いことを描いてきた。その積み重ねがあるからこそ、ミナムをめぐる恋の争いが勃発して険悪なムードが漂っても、グループ崩壊というような決定的なところには至らなかった。
これに対して日本版は美男加入以前のA.N.JELLの歴史への言及が少ない。A.N.JELLの面々が韓国版以上に恋に積極的であることもあり、メンバーの仲の良さよりも対立が強調されがちである。日本版は韓国版よりも放送回数が少ない以上、細かなエピソードの省略は仕方のないことである。
その代わりにグンソクという圧倒的なスターを対置させることで、A.N.JELLの一体感を示した。それは中盤の柊を傷つけるNANA(小嶋陽菜)の言動への「A.N.JELLは俺が守る」という廉のセリフにつながる。グンソクの出演は単なる話題作りに終わらない味のある内容になった。(林田力)
http://hayariki.net/pj3.html


大河ドラマ『平清盛』第21回「保元の乱」

  1. 2012/05/30(水) 22:12:04|
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大河ドラマ『平清盛』は歴史ファンから久しぶりの骨太歴史劇として評価が高い一方で、視聴率は振るわない。このギャップはドラマの面白さに清盛が入ってこないことである。それは第21回「保元の乱」にも表れている。

ホームドラマ太河ではナレーションで済まされることの多かった合戦シーンであるが、「保元の乱」ではリアルに描く。一方で個人が名乗りを上げて一騎打ちをする当時の牧歌的な合戦をリアルに描き過ぎて、一般受けするかは微妙である。

保元の乱では両陣営で武士が夜討ちを進言する。この進言を悪左府・藤原頼長(山本耕史)は退け、信西(阿部サダヲ)は採用した。これが勝敗の決め手となった。ドラマでは頼長と信西が同じ孫子の一節を引用しながらも反対の解釈を導き出す。古典的素養のある歴史ファンには味な演出であるが、問題は主人公の出る幕がないことである。折角、白河院の落胤と設定したならば貴族的な素養を与えた方がドラマの面白さに噛み合った。

保元の乱は武士の力を見せつけた戦争であった。それは武士の進言を採用した後白河天皇方は勝利し、武士の進言を貴族的な発想で却下した崇徳上皇方は敗北したという結末が示している。ところが、ドラマでは武士の進言よりも、それを採否する信西と頼長がクローズアップされる。ドラマの味な演出の中に主人公が入っていない点がドラマ低迷の要因ではないか。

キャラクターとしては信西の独壇場である。澄んだ瞳で腹黒さを見せる。対照的に非常時でもオウムの入った籠を手放さずに逃げ回る頼長も印象的である。もはや山本耕史は悪左府のイメージが付いて回り、鬼の副長・土方歳三のような役を演じられないのではないかと思わせるほど演じきった。脇役が濃厚で清盛の時代は先になりそうである。(林田力)
http://www.hayariki.net/6/16.htm


林田力の経歴

  1. 2012/05/29(火) 20:37:03|
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 2003年6月、林田力は東急不動産(販売代理:東急リバブル)から不利益事実(隣地建て替えなど)を隠して東京都内の新築分譲マンションをだまし売りされる。  2004年12月、林田力は消費者契約法第4条第2項(不利益事実の不告知)に基づき、売買契約を取り消す。  2005年2月、林田力は売買代金の返還を求めて東急不動産を東京地方裁判所に提訴する。  2006年8月、東京地裁で原告(林田力)勝訴の判決が言い渡される(東京地判平成18年8月30日、平成17年(ワ)第3018号)。  2009年7月、林田力は東急不動産との裁判を綴ったノンフィクション『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』を出版する。  2009年11月24日、林田力は景観と住環境を考える全国ネットワーク・東京準備会が主催する第3回首都圏交流会で東急不動産だまし売り裁判を報告する。  2010年1月、林田力は二子玉川東第二地区市街地再開発(二子玉川ライズ2期)事業計画(案)に対する意見書を東京都に提出する。  2010年2月5日、林田力は「もめごとのタネはまちづくりのタネ研究会」定例会で東急不動産だまし売り裁判を報告する。  2010年4月20日、林田力は二子玉川東第二地区市街地再開発(二子玉川ライズ2期)事業計画(案)に対する口頭意見陳述を世田谷区玉川総合支所で行う。  2011年10月18日、林田力は二子玉川東第二地区市街地再開発(二子玉川ライズ2期)組合設立認可決裁文書の情報非開示異議申し立てに対する口頭意見陳述を東京都庁第一庁舎で行う。  2011年11月7日、林田力は景観と住環境を考える全国ネットワーク「マンション紛争・都市問題首都圏交流サロン」で二子玉川ライズ問題や世田谷区デジタルコンテンツ問題、巨大アンテナ問題を報告する。  2011年11月9日、林田力は世田谷区実施計画・行政経営改革計画素案に二子玉川ライズ補助廃止の立場から意見提出する。 http://hayariki.net/2/2.htm


『美男ですね』第7話、嫉妬に燃える玉森裕太

  1. 2012/05/29(火) 20:25:04|
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TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第7話「運命のキスと奇跡の告白!!」が8月26日に放送された。クールで無愛想な桂木廉役の玉森裕太が嫉妬に燃える姿を熱演した。
今回は桜庭美男(瀧本美織)が女性であることがA.N.JELLの全メンバーに公になる。藤城柊(藤ヶ谷太輔)は積極的に美男にアプローチし、傍から見ると美男と柊は、いい雰囲気になっている。それが廉には面白くない。柊が美男に告白して美男がトキメク妄想までして、それを阻止しようと躍起になる。
実際のところ、美男は廉が好きで、柊は悲しくなるほど異性として意識されていない。廉にドキドキする美男はブタ鼻で心を鎮めようとするが、真意の分からない廉はバカにされていると勘違いする。さらにNANA(小嶋陽菜)の意地悪も加わって、二人はすれ違いを続ける。それでも二人の互いを想う気持ちは明白であり、安定感のあるラブコメに仕上がった。
普段はクールな人物が恋愛で必死になる姿には滑稽味がある。廉が上から目線で「好きになることを許可してやる」と言ったところで、「お前が美男を好きなくせに」と突っ込みたくなる。視聴者はニヤニヤしながら廉というキャラクターを見守ることができる。
『美男ですね』は韓国ドラマのリメイク版であり、オリジナルとの比較は避けられない運命である。特に廉に相当するファン・テギョンを演じたチャン・グンソクは、この役でアジアの大スターとなった。廉を演じる玉森裕太には「チャン・グンソクには及ばない」というバッシングを受ける危険があった。
圧倒的なカリスマであったテギョンに対し、廉は子どもっぽくすることで日本版の独自性を出した。さらに今回は恋愛への必死さを出すことで、廉を愛すべきキャラクターとして演出した。
玉森は前クールの月9ドラマ『幸せになろうよ』では真っ直ぐな高校生・柳沢優次を演じた。両親が離婚調停中で自宅に居場所がないという彼女のためにアパートを借りて同棲しようとして、彼女にドン引きされる。文字にすると情けない役どころであるが、その必死さが好人物として描かれた。
トップアイドルの廉と優次では社会的立場が異なるが、恋愛に対する必死さは同じである。玉森の熱演は普通の恋愛ドラマとして楽しめる演技になっていた。好きな気持ちを必死に演じる俳優として玉森の今後の活躍にも期待が持てる。
次回の第8話はチャン・グンソクが本人役で登場し、美男の秘密を知るなどA.N.JELLと絡んでくる。不動のカリスマ・グンソクと愛すべきイケメン・玉森の共演に期待大である。
(林田力)
http://hayariki.net/6/faqindex.htm


『美男ですね』第6話、八乙女光のコミカルな中の誠実さ

  1. 2012/05/28(月) 20:29:11|
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TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第6話「彼女は俺のモノだ」が8月19日に放送された。本郷勇気役の八乙女光がコミカルな役回りながら、真摯な演技で誠実さを出していた。
桜庭美男(瀧本美織)に激しく嫉妬するNANAは「女性であることを暴露する」と脅迫し、精神的に追いつめられた美男は高熱を出してしまう。一晩中看病した桂木廉(玉森裕太)だけでなく、藤城柊(藤ヶ谷太輔)も勇気も心配し、皮肉なことにNANAの悪意はA.N.JELLの結束を高める方向に働いた。
韓国オリジナル版のジェルミ(イ・ホンギ)に相当する勇気は明るく陽気なA.N.JELLのムードメーカーである。日本版の勇気は性格も金髪の外見もジェルミの雰囲気を出している。この勇気はA.N.JELLで唯一、美男の正体が女性であることに気付かないメンバーである。そして男性と勘違いしたままで、美男を好きになっていく。
カリスマ的な存在感を放っていた韓国版のファン・テギョン(チャン・グンソク)に比べると、廉には子どもっぽいところがある。コ・ミニョ(パク・シネ)を遠くから見守る足長おじさん的なところもあったカン・シヌ(チョン・ヨンファ)に比べると、柊は恋のライバルとして廉と張り合っている。これに対して勇気は最も韓国版らしさを出しているものの、日本リメイク版では男性を好きになってしまうアブノーマルさが強調された。
『美男ですね』は女性が男性に扮するドラマであるが、視聴者は正体が女性であることを知っている。そのために美男を男性ではなく、男性のふりをする女性と観ている。その中で男性と認識する美男を好きになる自分の気持ちに動揺する勇気は道化役となってしまう。特に日本版ではオリジナルキャラクターにオカマのトオル(楽しんご)を登場させ、男性を好きになった勇気の気持ちを笑いどころにしている。
しかし、同性愛を異端視し、笑いの対象とする演出はマジョリティのステレオタイプを反映したものに過ぎない。同じクールにインターセクシュアルをテーマにしたドラマ『IS(アイエス)?男でも女でもない性?』が放送される中で前時代的な演出になる。
これに対して、今回は勇気の真摯さが描かれた。代わりにトオルが絡む笑いどころは本人役で登場した香取慎吾(SMAP)と馬淵始(柳沢慎吾)の「しんご」トリオに任されている。香取慎吾は主演映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!』の宣伝で出演した形である。
テレビ局の営業事情を反映した香取の出演は韓国版のファンには眉をひそめたくなるところであるが、ドラマにも意味を与えている。香取の出演シーンではトオルらと一緒にバカをする香取と、それにドン引きしたA.N.JELLが対比される。A.N.JELLの態度はバカをやって盛り上げた先輩芸能人に対するものではないが、そのクールさが架空のバンドであるA.N.JELLの大物ぶりを示している。
勇気は美男と二人きりになったことに心をときめかせ、病み上がりの美男のために食事を作り、寝ている美男の唇にドギマギする。コミカルなシーンであるが、勇気を演じる八乙女はマジメで誠実さが表れている。お調子者の印象のある勇気であるが、美男への態度には美談が抱える重圧を和らげようという気持ちが込められている。
八乙女は2004年放送の『3年B組金八先生』第7シリーズで両親の薬物依存や家庭内暴力という深刻な家庭環境にある生徒を演じた。2009年放送の『オルトロスの犬』でも影のある役を演じた。今回にも対照的な役になるが、真剣に生きることと向き合っていた過去の役柄が背景となり、コミカルな中にも重みのある演技となった。次回は遂に勇気が美男を女性と知ることになる。美男を女性と知った勇気の反応にも注目である。
(林田力)
http://hayariki.net/pj3.html


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