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『美男ですね』第4話、藤ケ谷太輔が抑制された演技で切なさを表現

  1. 2012/05/26(土) 15:16:04|
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TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第4話「告白!!届け…切ない片想い」が8月5日に放送された。桂木廉(玉森裕太)への桜庭美男(瀧本美織)の想いが深まっていく今回であったが、藤城柊を演じる藤ケ谷太輔が優しい男性の報われない優しさで存在感を発揮した。
『美男ですね』は韓国の人気ドラマの日本リメイク版で、今回も韓国版通りの展開が進む。美男と廉の相部屋の一夜、二人での親の墓参り、NANA(小嶋陽菜)をエスコートするマネージャー、ソロ曲のレコーディングで想いが溢れるシーンなど韓国版の名シーンが目白押しである。
惜しむべきは短縮しているために韓国版の味が十分に出せていない点である。たとえば廉が豚に追いかけられるシーンがある。韓国版では田舎でスターが骨休めをしている中での出来事で、のどかな直前との好対照が笑いを大きくする。これに対して日本版では豚の襲撃が唐突で、廉が間抜けに映る。豚に追いかけられる廉の描写も韓国版以上にコミカルであった。
日本版の廉はビッグになるには足りないものがある発展途上の存在に設定変更されており、カリスマ的な韓国版のファン・テギョン(チャン・グンソク)のファンには違和感がある。その中で今回は韓国版のカン・シヌ(チョン・ヨンファ)に相当する柊が味を出していた。柊は早い段階で美男が女性であることに気付くが、誰にも言わずに守り続ける。美男に惹かれていくが、美男には優しい兄貴分としい思われていない損な役回りである。
美男が廉に惹かれつつあることを知りつつも、柊はアプローチを続ける。廉とNANAの交際に動揺する美男には「廉のファンだから動揺する」と説明し、「ファンならば幸せを願わないと」と諭す。美男が廉の部屋で寝る時も「困ったことがあれば何でも俺に言えよ」と言った。それでも柊の気持ちは報いられない。叔母の家に宿泊した美男を迎えに行くが、廉が迎えに来ることを期待していた美男は柊を見て立ちすくむ。「廉かと思った?」と尋ねる柊が寂しげであった。
前々クールの連続ドラマ『美咲ナンバーワン!!』で喧嘩っ早い男子高校生を演じたばかりの藤ケ谷太輔であるが、『美男ですね』では抑制された演技で柊の人柄を表現した。美男と柊のカップリングを応援したくなる今後の展開に注目である。
(林田力)
http://hayariki.zero-yen.com/pj3.html


『美男ですね』玉森裕太とチャン・グンソクに日韓アイドルの差

  1. 2012/05/26(土) 13:51:04|
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TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第2話「恋の初ライブ!!」が7月22日に放送された。『美男ですね』は人気韓国ドラマのリメイク版で、オリジナル版ではファン・テギョンを演じたチャン・グンソクを一躍アジアの大スターに押し上げた。そのグンソクの役に相当する桂木廉役の玉森裕太(Kis-My-Ft2)は、グンソクのカリスマとは別次元の日本的アイドルとして独自性を発揮した。
『美男ですね』は見習いシスターの桜庭美子(瀧本美織)が双子の兄・美男に代わってイケメン・バンドA.N.JELLの新メンバーになるラブコメディーである。主要登場人物であるA.N.JELLのメンバーが韓国オリジナル版の雰囲気を出していることも話題である。
カン・シヌに相当する藤城柊(藤ヶ谷太輔、Kis-My-Ft2)は優しいが、損な役回りの男性である。いち早く美男が女性であることに気付き、美男に惹かれるものの、想いを伝えられない。ジェルミに相当する本郷勇気(八乙女光、Hey! Say! JUMP)は元気なムードメーカーである。美男が女性であることに気付かない勇気は、美男に妙な感覚を覚える自分に動揺する。
難問はテギョンに相当する桂木廉(玉森裕太)である。テギョンには潔癖症で気難しく高慢という性格的な難があるが、それを含めてテギョンにはスターというカリスマがあり、圧倒的なオーラを放っていた。グンソクと同等の存在感を他の俳優に求めることは酷である。
これに対して桂木廉は子どもっぽさを付加することで日本版の独自性を出した。美子(オリジナル版ではコ・ミニョ)のドジに廉(テギョン)が巻き込まれてしまう点はオリジナル版も日本版も同じである。テギョンはミニョを「事故多発地帯」と酷評しながらも、それを心の底では楽しむような余裕があった。それ故にミニョに惹かれる展開が自然につながる。
これに対して廉は美子のドジに「絶対に許さない」「絶対に認めない」と本気で激怒する。これは美子に悪気がないことを知っている視聴者からは、廉の潔癖症と相まって器の小さい人物と受け止められる危険がある。
http://www.hayariki.net/pj3.html
より重要な点は、どれほど廉が怒り狂ったとしても、美子を許し、認める展開が控えていることである。「絶対に許さない」発言は偽りになり、廉は言葉が軽い人物になる。ミニョを酷評しつつも、全否定まではしなかったテギョンがカリスマとして一貫性を保ったのに対し、廉はスターとしては安っぽくなってしまう。
一方で第一印象が最悪というカップルは恋愛ドラマの王道的な展開である。本気で「許さない」とまで言った相手に惹かれる展開こそドラマになるとの見方もある。「許さない」発言も発言時の心情としては真実であり、その時その時の心情に正直な人物として好意的に評価する向きもあるかもしれない。過去を水に流す日本人と過去との一貫性を重視する韓国人の民族性の差が廉(テギョン)の描き方にも表れた。
完成された大スターのテギョンに対して、廉は事務所社長の安藤弘(高嶋政伸)に「ビッグになるには何か欠けている」と評される発展途上の存在である。それ故に美子を演じる瀧本美織が『てっぱん』のように明るく引っ張っていくという要素も生まれるが、ここにも日韓のアイドル事情が反映する。
韓国アイドルはデビューまでに事務所がレッスンを積ませ、デビュー時の完成度が高い。それが日本でもK-POPを席巻させる要因となった。これに対して日本ではファンがデビュー時からアイドルの成長を応援する傾向が強い。日本化された『美男ですね』が描くアイドル像に注目である。(林田力)


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