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林田力wiki:加瀬あつし『ばくだん!幕末男子』

  1. 2012/06/02(土) 12:15:12|
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加瀬あつし『ばくだん!幕末男子』は『週刊少年マガジン』で連載中の漫画である。冴えない男子高校生が片想いの同級生と一緒に幕末の京都にタイムスリップする。

加瀬あつしのヒット作は1990年代に『週刊少年マガジン』で連載した『カメレオン』である。『カメレオン』は主人公がヤンキーとして成り上がる内容であったが、連載の長期化によってヤンキー自体が時代遅れの恥ずかしくてダサい風俗になった(林田力「勢いに乗る韓流(下)」PJニュース2010年11月12日)。過去の反抗的な10代に支持された尾崎豊も今の若者には全く支持されない。「独りよがりで意味不明」「何に怒っているかわからない」と酷評されている。

このような傾向には『カメレオン』も敏感で、後半ではヤンキーが時代遅れであることを風刺する自虐的なギャグも登場した。さらにラストでは大学受験というヤンキーとは無縁のイベントが展開された。『カメレオン』終了後も加瀬はヤンキー的な作品を発表してきたが、ヤンキー文化が時代遅れとなる中で『カメレオン』ほどのヒット作にはならなかった。

但し、現実社会では時代遅れのヤンキー文化でも、過去を舞台に描けばヤンキー的なキャラクターも時代遅れにならない。『ばくだん』は幕末を舞台に新撰組をヤンキー集団的なノリで描く。国際的にも注目される武士や侍の精神性を社会のはみ出し者であるヤンキーにたとえる『エグザムライ戦国』も『ばくだん』も歴史ファンにとっては噴飯物であるが、フィクションとしてはユニークな視点を提供する。

『ばくだん』は歴史をヤンキー風味で脚色し、加瀬作品らしいギャグも満載であるが、意外にもタイムスリップ物の王道を歩む。ヒロインは幕末の歴史に詳しく、未来を予測できる。主人公が敗者である幕府側に属する点も歴史のIFを期待できる。

歴史を知っているタイムスリッパーは歴史に介入したくなるものである。しかし、歴史に介入した結果、歴史が大きく変わると、物語が収拾つかなくなる。それ故にタイムスリッパーに「歴史に介入してはならない」という自制心を持たせる作品が多い。また、『信長協奏曲』のように歴史を知らないタイムスリッパーに自由奔放に行動させる展開が新鮮味を持つ。
http://hayariki.net/5/31.htm

これに対して『ばくだん』は歴史を知っていても、志士の荒れ狂う幕末の京都で主人公は非力であり、歴史を知っていることは無敵のアドバンテージとなる訳ではない。歴史に立ち向かうことで成長する主人公を描いている。(林田力)


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