容量2GB!アクセス解析&動画ファイルも可能な無料ブログ。アフィリエイト完全対応。
  最新画像一覧   /    おもしろブログが満載! シャッフル ブログ  /     無料登録  

林田力さんの「トヨタVS現代」文体診断

  1. 2012/07/07(土) 14:45:04|
  2. ブログ|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
林田力さんの「トヨタVS現代 トヨタがGMになる前に」のレビューを分析しました!
林田力さんの「貧困ビジネス (幻冬舎新書)」のレビューを分析しました!
林田力さんの「ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)」のレビューを分析しました!
林田力さんの「貧困襲来」のレビューを分析しました!
島崎藤村タイプ
文章にもファンタジーな思いがそのまま出てしまう、ロマンチストなあなた。足元に転がる流れついた椰子の実から何を思いますか? もういっそのことファンタジー系の小説等いかがでしょう? あの頃の純真な思いがよみがえるかも。あなたの初恋の本は何でしたか?

林田力さんの「ハウジング・プア」のレビューを分析しました!
太宰治タイプ
文章からハイソサエティな香りがにじみ出ている? 「恥の多い生涯を送ってきました」だなんて悲観的なことばかりでなく、パロディもいけるあなたはもっとお笑いにも目を向けてみるといいかも。デカダンスは踊れないよ! 走れ走れ女の子! 斜陽(左様)ですかそうですか。

林田力さんの「チベットのラッパ犬」のレビューを分析しました!
森鴎外タイプ
子供に斬新な名前を与えてしまいそうな、歴史観にとらわれない柔軟なあなた。語学にも堪能で外国の文学ももちろんいいですが、あえて日本の純文学などはいかが? 日本の美しさを再認識できるかも。あ、鍋がぐつぐつ煮えてますよ(・∀・)。
http://www.mybookle.com/indiv/bookle/3079
林田力 東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った
http://hayariki.pages.wox.cc/

『ロトの紋章 紋章を継ぐ者達へ (14)』v林田力レビュー

  1. 2012/07/07(土) 11:02:07|
  2. ブログ|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
藤原カムイ『ドラゴンクエスト列伝ロトの紋章 紋章を継ぐ者達へ』(スクウェア・エニックス)は「ヤングガンガン」に連載中の漫画である。大人気RPGゲーム「ドラゴンクエスト」の世界を描いた漫画である。

『紋章を継ぐ者達へ』の舞台は同じ作者の『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』から20年後の世界である。主人公のアロスは前作で活躍した勇者アランとアステアの息子である。主人公の仲間になるリーは剣王キラと拳王ヤオの息子である。その意味で本作品は「キン肉マンII世」や「暁!男塾」などと同様、二世マンガの一種である。

しかし、『紋章を継ぐ者達へ』は前作ともドラゴンクエストの世界観からも異なる雰囲気を出している。ドラゴンクエストは人間の勇者が、人間を滅ぼそうとする魔王と戦う物語である。人間と魔王の率いるモンスターは対立関係にある。しかし、『紋章を継ぐ者達へ』では魔王に相当する存在は未だ現れていない。しかも、人間の盗賊団が人間の村を襲うなど人間同士が争っている。アロス自身、盗賊団で育っている。善対悪という単純な構図は見えない。

また、『紋章を継ぐ者達へ』ではドラゴンクエストの世界の重要な要素であった呪文が使えなくなった設定になっている。このため、戦闘シーンには華が欠ける。

加えてアロスは感情を表に出すことが少ないため、感情移入しにくいキャラクターである。戦闘でも主体的に戦うよりも傍観していることが多い。それでいて両親が勇者という血統の故か実力はあり、感情が吹っ切れれば強敵も比較的容易に倒してしまう。

明るく前向きな勇者像からすればアロスは異色の存在である。努力して修行して強くなるのではなく、普段は力を発揮しようとしないが、潜在能力を発揮しさえすれば勝てる。この点で『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公・碇シンジと似ている。しかも、アロスの強さの根拠は両親が勇者だからという点に帰着する。努力しても報われない格差社会を反映しているようで興味深い。

二世マンガには親と似た主人公が親と同じような言動を繰り返す劣化コピーという陥りやすい罠がある。しかし、本作品は前作の主人公アルスとは対照的なアロスの性格により、この罠から免れられている。

これはアロスが前作の主人公アルスではなく、脇役の子であるという設定にも負う。アランもアステアも、アルスと同じくロトの血を継ぐ勇者であるが、前作での登場シーンはアルスの仲間よりも少なく、読者にとって相対的に新鮮な存在である。この意味で『紋章を継ぐ者達へ』は単なる前編の焼き直しにはなっていない。

戦うべき相手が明確でないまま旅を続けてきた主人公達であるが、『ドラゴンクエスト列伝ロトの紋章 紋章を継ぐ者達へ (7)』がターニングポイントとなる。アロスが過去の事実から目を背けていたことが明らかになる。アロスは不都合な過去を存在しなかったこととし、過去を美化することで、自己正当化する。

日本人は過去に水に流すことを是とする非歴史的な民族と批判される。都合の悪い過去を美化し、歴史を歪曲しているとも非難されている(林田力「日本社会の非歴史性が問題だ」PJニュース2010年6月26日)。

感情を相手に伝えない上、相手には通用しない自分勝手な理屈で正当化するアロスは外国人から見た日本人の気持ち悪さにも通じる。外国を非難するのではなく、自国の過去を直視しなければならないのと同様、『紋章を継ぐ者達へ』でも問題は敵のモンスターにではなく、アロスの内面に存在した。

『紋章を継ぐ者達へ』は暗く鬱々とした雰囲気が漂っていたが、それは過去を直視できない主人公の弱さが影響している。第7巻で主人公は自らの過ちに気付き、過去を直視しようとする。謎を生み出していたのは過去を直視しなかった主人公自身であった。一つ吹っ切れた主人公によって、謎が明らかになっていくことを期待したい(林田力「【コミック】過去の直視が大切『ロトの紋章 紋章を継ぐ者達へ第7巻』」ツカサネット新聞2008年9月29日)。

『ドラゴンクエスト列伝ロトの紋章 紋章を継ぐ者達へ (13)』ではオーブを手に入れるため訪れた地でアロスとアニスが再会する。各々の目的を果たすために二人は対峙し、圧倒的な敵も出現する。

『紋章を継ぐ者達へ』は魔王という明確な敵と戦う物語ではなく、人々が消え、呪文が失われた謎を解明する物語である。バトルよりもミステリー要素が強い作品である。そこにもどかしさを感じる読者も少なくない。これに対して第13巻は転換点である。

これまでの単行本の表紙は青を基調とするが、第13巻は黄色である。過去にも第7巻が赤い表紙になっており、そこでは物語の大きな転換点となった。第13巻も同じである。明確な敵との戦いが発生し、敵の狙いも明らかになった。主人公サイドの人物にも大きな変化が生じる。ストーリーのテンポが早まっている。(林田力)
http://www.hayariki.net/5/faqindex.htm
『ドラゴンクエスト列伝ロトの紋章 紋章を継ぐ者達へ』には勇者の一行に、やる気のなさそうなネガティブな人物がいる。日本には頑張ってチャレンジすることを評価し、無理と即答した人を「挑戦してもいないのに無理と言うな」と非難する特殊日本的精神論が横行している(林田力「『家政婦のミタ』『専業主婦探偵』 ガンバリズム否定の労働者像」リアルライブ2011年12月27日)。その種の特殊日本的ガンバリズムが胡散臭くなった現代において新鮮味のあるキャラクターになっている。

そのキャラクターは第13巻で覚醒し、これから活躍を見せるのではないかと期待させたものの、第14巻では力に飲み込まれるという結果に終わった。ピンチに陥ったところでパワーアップするという安易な展開に進まないところが興味深い。『紋章を継ぐ者達』は前作の息子達が活躍する二世漫画である。二世をヒーローにするところに親の財産で子どもの人生が決まる格差社会の現実が反映されている。二世ではないキャラクターの安易なパワーアップを許さないところも格差社会的である。

これまでの『紋章を継ぐ者達』は人間と魔王に率いられたモンスターの対決というドラゴンクエストの設定から外れていた。この巻で、ようやく魔王的な存在が浮かび上がる。それでも人間は互いに抗争を続けている。現実社会にも重ね合わせたくなる展開である。(林田力)

書店リンク

アマゾン | 楽天ブックス | ビーケーワン | 枕石堂 | Yahoo!ブックス | JBOOK | livedoor BOOKS | オンライン書店e-hon | Neowing | ジュンク堂書店 | 紀伊國屋 | HMV | TSUTAYA | セブン&アイ