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久保帯人『BLEACH―ブリーチ― 56』

  1. 2012/09/16(日) 15:02:04|
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久保帯人『BLEACH―ブリーチ― 56』(集英社、2012年)は虚圏での黒崎一護と狩猟隊長のキルゲ・オピーの戦いの続きである。キルゲは表紙にも描かれた。

尸魂界(ソウル・ソサエティ)と見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)が全面戦争に突入する。人気キャラがあっさりと消されてしまい、最終決戦であることを再確認させられる。

バトル漫画では主人公が圧倒的な力を持つことになるが、それが露骨であると興ざめする。『ブリーチ』では護廷十三隊の隊長という個性的なキャラクターを揃えており、主人公の突出を回避していた。しかし、藍染惣右介との戦いでは黒崎一護の独壇場であった。

この巻では一護への期待の大きさが描かれる。理由は明らかにされていないが、一護だけが有効に戦える設定になっている。しかし、その一護に活躍の場は与えられない。主人公が皆の期待を背負ったヒーローになるとの展開は安易だが、期待通りに活躍させないことで意表を突く。絶望的な状況において展開に引き込まれる。

千年血戦篇の敵勢力である「見えざる帝国」(ヴァンデンライヒ)はドイツ語風である。スペイン語風であった破面と差別化している。個性があり、各々に様々な思惑のあった破面に対し、見えざる帝国は全体主義的である。構成員の外見はアランカルよりも人間的であるが、破面の方が人間臭い。

敵ながら憎めない存在もいたアランカルに比べて、見えざる帝国は個性が乏しい。これは星十字騎士団という複数の敵幹部が登場しても変わらない。騎士団も面々は互いにライバル意識を持っているが、アランカルほど深みがない。あくまでステレオタイプな民族文化のイメージになるが、破面も見えざる帝国もスペインやドイツのステレオタイプなイメージとマッチしている。
http://www.hayariki.net/7/8.htm
人権意識の低い日本では欧米先進国と比べてナチスドイツの問題性に対する意識が低い。ロックバンド氣志團がナチス親衛隊の制服を髣髴させる衣装でテレビ出演し、米国ユダヤ人権団体サイモン・ウィーゼル・センターから抗議を受けた。文明国にあるまじきものと非難される。
http://d.hatena.ne.jp/hayariki2/

もっと破廉恥な状況もある。弁護士が自己のマネジメント会社のウェブサイトにハーケンクロイツを掲載した。ハーケンクロイツはナチスの公式シンボルである。親衛隊の制服に似た衣装どころの問題ではない。人権擁護を使命とする弁護士がハーケンクロイツを掲げることは、ロック歌手以上に問題である。この問題もサイモン・ウィーゼンタールに情報提供された。その意味で第三帝国を彷彿させる軍国ドイツ風に憎むべき敵勢力を描くことは日本社会に好影響を及ぼす。(林田力)


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