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太田垣康男『機動戦士ガンダム サンダーボルト』

  1. 2012/12/04(火) 18:23:04|
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太田垣康男『機動戦士ガンダム サンダーボルト』は機動戦士ガンダムの外伝である。一年戦争末期の戦いを描く。戦争の非人間性を色濃く描いた作品である。

ジオン公国軍の重要な補給路となっているサンダーボルト宙域をめぐる地球連邦軍ムーア同胞団とジオン軍リビング・デット師団の戦いである。ムーア同胞団はジオンに破壊されたコロニーの残存住民からなる部隊である。リビング・デット師団は戦傷によって身体が欠損した隊員によって構成されている部隊である。どちらも戦争の悲惨さを反映した部隊になっている。

機動戦士ガンダム・シリーズの特徴に地球連邦の腐敗、堕落、無能、官僚制がある。地球連邦こそが悪の組織であると言っても過言ではない。そのような連邦のために主人公達が戦うことは大きな矛盾である。それ故に比較的新しい作品では主人公も変わった。

1990年に制作された『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の主人公コウ・ウラキは地球連邦軍の正規兵であるが、連邦の卑劣さに苦悶する。1996年から制作された『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の主人公シロー・アマダも地球連邦軍の正規兵であるが、敵兵と心を通わせ、軍を抜ける。

『機動戦士ガンダムSEED』では主人公キラ・ヤマトらは連邦に相当する連合を脱走した。『機動戦士ガンダムUC』の主人公バナージ・リンクスは成り行き上、連邦軍に巻き込まれるものの、それに甘んじることなくネオジオンとも行動を共にする。物語のリアリティを高めるためには主人公に連邦を否定させる必要がある。

これに対して『サンダーボルト』ではムーア同胞団にはジオンへの復讐と故郷の復興という連邦軍で戦う明確な目的がある。しかし、連邦の腐敗した体質を踏まえればムーア同胞団が利用されるだけ利用されて切り捨てられることは目に見えている。連邦の救い難さが再確認できそうである。
http://www.hayariki.net/4/71.htm
ガンダム・シリーズでは連邦の腐敗を描きながらも、政治体制の面では形式的には連邦は民主主義で、ジオンはナチスドイツや戦前の日本のような軍事独裁と、辛うじて善悪を保てていた。しかし、『サンダーボルト』では連邦側が若者を戦死させるような作戦を命じて英雄に仕立てあげ、戦意高揚のプロパガンダに利用する軍国主義的な企みを有している。連邦のマイナス面を暴くリアリティに期待する。(林田力)


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