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ムーンズエンド荘の殺人

  1. 2013/08/02(金) 20:23:03|
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エリック・キース著、森沢くみ子訳『ムーンズエンド荘の殺人』(創元推理文庫、2013年)は外界から遮断された雪の山荘での連続殺人を描くミステリーである。校長の別荘での同窓会に招かれた探偵学校の卒業生達が連続殺人事件に巻き込まれる。

閉鎖空間の連続殺人はミステリーとして、よくある設定であるが、殺され方に意表を突かれる。連続殺人を描く上で、登場人物が逃げ出したり、外部に応援を呼んだりしないように閉鎖空間に閉じ込めておくことは有効な設定である。ところが、情報通信技術の発達した現代では地理的に隔絶したというだけでは必ずしも心理的な孤立にならない。リアリティのある閉鎖空間を描くことは難しくなっている。本書では山荘が携帯電話の圏外という設定になっている。

推理小説の醍醐味は探偵の活躍と犯人探しである。本書では探偵役は最後の最後まで明らかにならない。山荘に閉じ込められた登場人物は皆、探偵学校の卒業生であり、誰でも探偵役になる資格がある。また、本書は視点人物も固定されていない。多くの推理小説では視点人物が探偵か探偵の連れ(ワトソン博士など)に固定されているが、本書では山荘に閉じ込められた人々が次々と視点人物になる。誰が主役か分からないために全登場人物の一挙手一投足から目が離せない。

犯人探しの点でも探偵役が固定していないために、明らかに犯人候補から除外できる人物は存在しない(探偵役が真犯人という掟破りの作品がないとは言い切れないが)。登場人物は皆、何らかの後ろめたい事情を抱えている。そして、それらの事情が相互に絡まりあっている。このために全く予想ができない展開になっている。
http://www.hayariki.net/10/48.htm
最後に私は人権を重視する立場として、犯罪捜査では現実でもフィクションでも冤罪を生み出さないという問題意識を有している。この点で本書には興味深い会話がある(112頁)。

「おれに一人当たり十五分くれるなら、犯人から自供を引き出してみせるぜ」

「六人の無実の容疑者からもな」

自白強要が冤罪を生み出すという指摘である。このような価値観が娯楽作品の中でも普通に登場するところに日本と比べた人権意識の高さを実感した。
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